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手術室看護師の手当のひと月の支給額では医療施設の状況は分かりません
手術室看護師の手当についてご存知の方も多いと思います。
代表的な手当は、オンコール手当もしくは当直手当、危険手当(手術室手当と称しているところもあります)、時間外手当、調整手当になります。
これらの手当は、医療施設ごとで価格が決められています。これらの設定金額は、医療施設によって大きく異なることはほぼありません。しかし、実際には医療施設ごとに手術室看護師の手取りが違っています。
今回、手術室看護師の手当と業務量、職場環境についてご紹介します。
目次 [目次を隠す]
手術室看護師の手当は固定と変動の2種類があります。
手術室看護師の給料は、基本給にオンコール手当もしくは当直手当、危険手当(手術室手当と称しているところもあります)、残業手当などがプラスされて支給されます。
基本給は、手術室看護師の仕事量に応じて増減することはありません。それと同様に、危険手当も仕事量に応じて変動することはありません。そのため、手術室看護師の手取りの主軸となります。
手術室看護師のオンコールや当直の回数は、医療施設によって大よそ回数が決まっています。オンコールや当直の回数は多少増減することがありますが、基本給と同様に大きく変動することはありません。
手術室看護師の手当の中で大きく変動するのが時間外手当です。勤務時間外の手術に対応した時間に支払われるため、出来高払いになります。
つまり、手術室看護師の手当は、仕事量に応じて変動しない固定したものと多少変動するもの、大きく変動するものに分けられます。
オンコールや当直の手当の支給は一手当に回数をかけたものです
オンコールや当直の手当は、大体2000円から4000円が相場と言われています。この一手当にひと月に行ったオンコールの回数をかけたものが月額のオンコール手当として支給されます。
手術室看護師に支払われる月額のオンコール手当の支給額は、医療施設によってオンコールや当直の体制は異なります。
仮に手術室看護師が10人勤務をする医療施設で、手術室看護師に支給される月額のオンコール手当がどのように変化するか予測してみます。まず、ここでは一か月を30日とします。
オンコールを手術室看護師1名で対応している医療施設では、手術室看護師のオンコールや当直の回数は、単純に一か月の日数を手術室看護師の人数で割った数になります。つまり、30日を10人で割るので一手術室看護師のオンコールや当直の回数は、3回ということになります。すると、この医療施設で支給されるオンコール手当は、(2000円~4000円のオンコール手当)×3回のオンコール回数=6000円~12000円のオンコール手当の支給となります。
次にオンコールを手術室看護師2名で対応している医療施設では、オンコール回数が6回になります。(2000円~4000円のオンコール手当)×6回のオンコール回数=12000円~24000円のオンコール手当の支給となります。
つまり、オンコールや当直の回数が増えるとそれに伴う月額の手当の支給額も増えることになります。
医療施設ごとによって異なるオンコールや当直の体制は、手術室看護師の手当の増減に関係しています。
手術室看護師の給料が医療施設ごとで大きく違うのはなぜか
手術室看護師だけでなく全ての職種において、都道府県ごとで給料の設定額に差があります。そのため、ここでは、同じ都道府県内での話とさせていただきます。
手術室看護師の給料の設定金額は、医療施設ごとで多少異なりますが大きく違うわけではありません。例えば、手術室看護師の基本給が数千円から数万円程度の違いがあっても、十数万円まで差があることはないということです。
では、オンコール手当や当直手当、時間外手当の設定金額は都道府県での違いはあるのでしょうか。
実は、オンコール手当や当直手当の設定料金も都道府県で違いがあります。例えば、首都圏の手当は他の地域に比べて手当が高めに設定されています。
確かに、都道府県で手当の設定金額に違いはありますが、同じ都道府県内の医療施設間では支給される手当の支給額は差ほど大きな違いはありません。
では、医療施設によって手術室看護師の手取りが大きく違うのはなぜなのか。
それは、勤務時間以外での労働で支払われる時間外手当は、手術室看護師の労働時間が影響しているのです。
手術室看護師の残業手当は勤務月の残業を合算した時間数です
時間外手当は、給料の25%から50%以下で上乗せすると定められています。その他にも深夜での時間外手当は、さらに加算されることになっています。時間外手当の加算の計算方法は医療施設によって異なります。
医療施設の異なる時間外手当の設定額の違いによって、同じ時間外勤務時間では大きな差は生じません。しかし、たとえ同じ時間外手当の設定額でも時間外勤務の時間が長くなれば、ひと月の時間外手当の支給額に大きな差が生じるようになります。
例えば時間外勤務が10時間だとします。時間外手当が2000円の医療施設は2000円×10時間=20000円となります。また2500円で設定されている医療施設は、2500円×10時間=25000円となります。それほど大きな差にはなりません。
しかし、仮に時間外手当の設定金額が同じ2000円であったとします。時間外勤務が4時間では8000円、20時間では40000円とひと月の時間外手当の支給額に大きな差が生じてきます。
緊急手術などでひと月に時間外での勤務が多ければ、時間外手当の支給は多くなります。また、時間外の勤務が深夜や休日に集中しているとさらに時間外手当の支給額が増えます。
ひと月に支払われる時間外手当の金額では、時間外労働による手術室看護師の疲労や退社後の私生活の充実度は分かりません
時間外手当は、時間外の勤務時間の長さによってひと月に支払われる時間外手当が違うことを前述しました。
では、時間外勤務が長いと手術室看護師は仕事が辛い、きついと疲労を感じるのでしょうか。
手術室看護師のあなたはどのような時間外勤務の時に仕事が辛い、きついと疲労を感じますか?
勤務をする医療施設によって手術室看護師の時間外労働の状況は異なります。
転職を考えたことがある方はご存知の方も多いと思いますが、手術室看護師の募集に平均した月の残業時間や支払われる時間外労働手当の概算が記載されていることがあります。
募集に記載されている平均した月の残業時間や支払われる時間外労働手当の概算で、時間外労働での疲労度を予測する手術室看護師の方もいらっしゃると思います。
しかし、募集要項での時間外労働に関する情報では、手術室看護師がどのように時間外労働を行ったのかはわかりません。
例えば、ひと月の時間外労働が6時間あったとします。6時間程度の緊急手術が1回の時間外労働であったのか、2時間程度の緊急手術が3回であったのかまでは分かりません。
手術室看護師の方の中にも勤務が終了した後に料理教室や語学、スポーツなどの余暇を楽しんでいる方もいらっしゃると思います。その他にも、何かの資格を取ろうと講習会に出席したり単位の取得のために学校に行っている方もいると思います。
手術室看護師の方の中にも頻繁に少しずつ時間外労働が発生することで勤務終了後の余暇を楽しめないと感じている方もいると思います。また、頻繁に少しずつ時間外労働が発生することで帰宅時間が遅くなり、帰宅して寝るだけという生活に疲労を感じている手術室看護師の方もいると思います。
前述した6時間の時間外労働でいうと、2時間程度の緊急手術が3回の時間外労働の方が6時間程度の緊急手術が1回の時間外労働よりも疲労を感じる手術室看護師の方が多いと思います。
そのため、疲労度の感じ方は個々によって異なりますが、ひと月に支払われる時間外手当の支給額からでは手術室看護師の日々の疲労度を予測することはできません。
まとめ
手術室看護師の手当をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
手術室看護師に支払われる手当の料金は、固定されたものと仕事量に応じて変動するものがあります。
オンコールや当直は、医療施設によって体制が異なります。その体制の違いでオンコールや当直の回数の違いが生じます。そのため、ひと月のオンコール手当や当直手当の支給額が医療施設によって異なります。
手術室看護師の時間外手当は、勤務月の時間外労働の時間を合算したものです。そのため、時間外労働が同じであっても、手術室看護師がちょこちょこ時間外労働をしたのかそれとも単発で長時間の時間外労働をしたのかは分かりません。
手術室看護師の方で手当を増やしたい、または、手当を減らしたいと思って転職を考えている方がいましたら一度転職サイトに相談をしてみてください。
手当が少ないからと言って業務量が少ないとは限りません。また、手当が多いからと言って手術室看護師の疲労度が高いとは限りません。
転職サイトはあなたの希望を理解し調べてくれます。是非、相談をしてみてください。


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