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手術室看護師の仕事はスピードを求められる。~産婦人科手術編

産婦人科の手術は主に帝王切開になります。逆子や骨盤頭囲不一致では事前に帝王切開が予定されることがあります。その他に、胎児の心拍低下や胎盤剥離などにより帝王切開が緊急になされることもあります。

帝王切開は母体と胎児の、2人の命を預かるため外回り、直接介助ともに熟練した看護師が担当します。また、帝王切開は緊急性を伴うことが多々あるため、手術室看護師にはスピードと瞬時の判断が求められます。今回は予定されている帝王切開の一日です。

帝王切開を担当する手術室看護師の1日。

帝王切開になる妊婦がハイリスクかそうでないかは、勤務する産婦人科の設備環境で決まります。助産院や帝王切開を行っていない産院では手術室看護師はいません。

また、帝王切開を行っている産院であっても、多胎や妊娠中毒症などハイリスク妊婦の出産を行っているとは限りません。ハイリスク妊婦の妊娠期の管理や出産は、おのずと設備の整った病院に集中します。なので、一概に帝王切開の準備といってもハイリスクの妊婦なのかそうでないかによって物品の準備も変わってきます。

一日の帝王切開の件数も施設によって異なります。手術室では曜日によってどの科が手術をするのか決まっているため、設定曜日が少ないと予定の帝王切開の件数が集中してしまいます。なので、一日に3、4件あることもざらにあります。

まず、管理入院などですでに入院している妊婦には術前訪問をすることがあります。

前日


15:00~17:00 外回り :前日入院されている患者のもとに術前訪問。
             明日の準備。
        直接介助:物品の準備。

当日

8:20 ミーティング
外回り :ベッドや輸液などの準備。
クベースの準備。
         直接介助:器械を開ける。
9:30 入室   外回り :病棟からの申し送り。
              麻酔科医師と確認。
         直接介助:麻酔導入の準備。
    腰椎麻酔介助
    導尿などの処置
    体位固定
10:00 執刀開始
         外回り :医師、直接介助が動きやすいように器械を配置
              器械、ガーゼのカウント。
              適宜、患者の状況把握。
         直接介助:医師が必要な器械を手渡す。
              手術の進行を外回りに伝える。
              器械、ガーゼのカウント。
     出産  
              直接介助:器械、ガーゼのカウント。
              外回り :出血量の確認。
                   器械、ガーゼのカウント。
                   適宜、患者の状況把握。
                   新生児の処置介助。
         助産師・もしくは小児科医師:新生児の処置
     閉腹
         外回り :器械、ガーゼのカウント。
         直接介助:器械、ガーゼのカウント。
10:45 退室(リカバリー室に移動)  
              外回り :患者の観察
11:00 病棟
              外回り :病棟に申し送り。

予定の帝王切開が続くようであれば、このあと、入室があります。さて、出産のところで助産師と小児科医師が記述されていることにお気づきでしょうか?施設によって多少違いますが、新生児の処置は助産師が行うところもあります(助産師は病棟勤務)。

また、助産師が担当しない施設では小児科医師と手術室看護師が担当します。そのため、助産師が新生児を担当しない施設では、外回り看護師が2名つくこともあります。

手術室 看護師の仕事内容を介助別に見るとどうなるの?

外回り看護師の仕事

今回は通常の予定の帝王切開を記述しました。帝王切開を担当する外回り看護師は通常1~2人になります。外回り看護師が1人の場合は新生児担当の助産師が一緒に介助に入ります。

助産師とペアの時は、新生児が使用するクベースや吸入、酸素の準備は助産師がします。助産師でなく小児科医師が担当するとき、事前にクベース等の準備は外回り看護師の業務になります。

通常、帝王切開は腰椎麻酔で行われます。この腰椎麻酔は、麻酔後には血圧が下がりますので、その対応をしなければありません。また、熟練した執刀医ですと執刀開始から出産まで5~15分程度のことがあります。出産までは分刻みで展開しますので看護師にはスピードが求められます

また、慌ただしい環境に母体も緊張しています。外回り看護師はその母体にも気を配ります。術後は、患者の移動と病棟への申し送りを行います。それが終わると、翌日の準備を行います。

直接介助の仕事

直接介助の看護師は帝王切開で必要と思われる物品はすべて準備しておきます。前述したように帝王切開はスピードを求められます。不足物品を外回り看護師が準備する余裕はないことが多いです。

また、胎児の状況も刻一刻と変わりますので、執刀医師は待ってはくれません。直接介助の看護師は医師の手が止まることがないよう器械を提供します。手術が終了すると使用した機器の片づけを行います。

手術室 看護師の仕事内容で患者さんが特化したらどうなるの?

帝王切開の既往がある妊婦

一度帝王切開を行った妊婦はその後の出産も帝王切開になる方が多いです。開腹を行うことで腹腔内に癒着がおきています。そのため、癒着剥離を行うと出血が多くなったり手術時間が長くなることが予測されます。

立会出産

最近では帝王切開での立会出産を希望されるご夫婦が増えてきました。正直、あわただしい手術室内に医療スタッフでない人が入室することで足手まといと感じる方も多いかと思います。

また、この緊迫した環境にどのタイミングでご主人を入室させるかは頭を悩ませる医療スタッフも多いのではないでしょうか。一般的にご主人が入室するタイミングは執刀医師が指示することが多いと思います。

医師から指示されるタイミングは執刀が開始してから数分後になります。このタイミング、実は外回り看護師にとって一番あわただしくしている時なんです。このタイミングで外回り看護師がご主人の対応をするのは困難です。そのため、ご主人の対応は手術室のフリーやリーダーが担うことがあります。

まとめ

手術室看護師の仕事内容はいかがでしたか?予定されている帝王切開であったとしてもゆっくり時間をかけて行われる手術ではありません

そのため、帝王切開には熟練した看護師が担当することが多いのです。帝王切開では、腰椎麻酔から出産まで緊迫した時間が流れます。

しかし、ひとたび産声を聞くと手術室内にはほっとした空気が流れます。帝王切開は不思議な手術です。入室時は胎児は妊婦と一体で一人のカウントですが、退出では母子の二人になります。その二人が無事に退出できるよう援助するのが手術室看護師の仕事です。

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執筆者情報

株式会社ドリームウェイ手術室看護師の求人と転職について、もっと詳しく!! 編集部

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