手術室看護師の性格は手術室看護師になってから構築される

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手術室看護師の性格は手術室看護師になってから構築される

多くの人に「手術室看護師はどのような性格の人が多いと思いますか？」と聞くと「怖い」「テキパキしている」「気が利く」などと答える方が多いと思います。

では、手術室看護師は、手術室看護師になる前から一般的に言われる手術室看護師の性格を持ち合わせていたのでしょうか？

手術室看護師の性格についてご紹介します。

性格とはなんですか？

性格は、先天的な気質と後天的な要因から構築されています。気質とは、先天的に存在する感情面で見られる性質です。つまり、私たちは、個々の気質を持ちながら生活や職場環境などの影響を受けて性格が構築されていきます。

性格は良く人格と間違われやすいのですが、人格と性格は別のものです。

手術室看護師の性格は手術室看護師になってから構築される

性格は後天的な要因の影響を受けて構築されることについて前述しました。つまり、手術室看護師の性格は、最初から持ち合わせているものではないということです。

テキパキしている性格とおっとりしている性格とは？

一般的に外科系の病棟や救急外来の看護師は、テキパキしていると言われています。それはどうしてだと思いますか？

ご存知の方も多いと思いますが、それは、患者の状態の変化が頻繁に発生するためです。

このことは、術後のバイタルなどの状態変化を一例に取るとわかりやすいと思います。術後、患者のバイタル測定や廃液の性情や量の確認などは、最初、15分間隔で行われ徐々に30分、1時間と間隔があいていきます。測定の間隔があいてくると患者の状態が落ち着いてきたことになります。この、バイタルなどの測定間隔が短い間は、患者の状態が急変をしやすい時であるため、患者に何が起きているか想定しながらケアが行われます。例えば、仮に、廃液ドレーンの性情が血性に移行したとします。診療科医師に報告をするのはもちろんですが、看護師は、廃液量や血圧の低下の有無、尿量の確認を行います。つまり、診療科医師に何を報告しなければいけないのかをその場で予測して行動にうつします。この「何かを予測して行動に移す」業務の積み重ねがテキパキしているという性格を構築していきます。

また、内科病棟や特別養護老人ホームなどに勤務する看護師は、おっとりしている、やさしいと言われます。それはなぜだと思いますか？

内科病棟や特別養護老人ホームなどでは、日々、看護師が行うケアはとても多いです。しかし、患者の状態が頻繁に変化をすることは多くありません。内科病棟や特別養護老人ホームなどの看護師は、ケアを実施する間に患者と対話をします。例えば、食事介助を行っているとき、看護師は患者が誤嚥しないか飲み込みを確認しながら介助を行いますが、その間に季節の花の話や行事、子どもや孫の話などをすることがあります。患者と向き合い話をするのですが、特に年配の患者と話をするときは、ゆっくり話す看護師の方も多いと思います。この「ゆっくり、対話をしながらケアをする」業務の積み重ねが、おっとりしている、やさしいという性格を構築していきます。

この様に、勤務をする環境によって看護師の性格が構築されていきます。

手術室看護師の性格

テキパキしているとおっとりしている性格について前述しました。

手術室看護師は職務上、手術の展開を予測しながら行動をします。そのため、テキパキしていると言われます。

手術室看護師の性格は、気が利くともよく言われます。それはなぜか。相手が何をしたいのか予測し行動に移すからです。

手術室看護師が直接介助を行っているとき、執刀医師の手元を見ながら次に出す器械を予測します。多くの執刀医師は、使用する器械を口頭で指示をしてくれます。しかし、時に、自分の手元に集中するあまりに無言で手を差し出す執刀医師もいます。執刀医師が無言で手を差し出すときは、繊細な部位の処理を行っていたり、次の手技について考えていることが多くあります。そのため、手術室看護師は執刀医師の手元を見て「何をしたいのか」を考えて器械を手渡します。この様に、相手が何をしたいのか予測し行動に移す行為が日常化することで気が利くと言われるようになります。

この様に、手術室看護師の性格は、業務の影響を受けて構築されていきます。

手術室看護師の職場環境

手術室看護師の性格は日々の業務の影響を受けていることを前述しました。

しかし、手術室看護師の性格に影響するには業務だけではありません。

手術室看護師の性格は怖いと思われがちです。それはなぜなのでしょうか。手術室看護師は帽子やマスクを着用した特徴的な格好をしています。その他に脚が器用なため、行動が怖く見えてしまいがちです。そのため、手術室看護師は怖い印象を与えてしまいます。

しかし、ここでいう手術室看護師の性格の怖いとは意味合いが違います。

全ての手術室看護師の性格が怖いわけではありません。手術室看護師の性格が怖くなるのは、職場の環境が要因になっていることがあります。

オーバーワーク

職種に関係なく様々なことで忙しくなると、人は対人への人当たりがきつくなることがしばしあります。

手術室看護師の性格が怖いとき、手術室看護師はオーバーワークになっていることがあります。

オーバーワークの状況は、医療施設によって異なります。

代表的なのは、手術件数が多いのに手術室看護師が不足しているため、一手術室看護師が担当する手術の件数が多い状況です。手術は日勤帯で行われます。多くの手術件数を時間内に行おうとすると患者の入退室が過密になり手術室看護師は、一息つく暇がありません。

その他にも、夜間や休日での緊急手術が多い医療施設です。手術室看護師が不足していると、一手術室看護師のオンコールの回数が多くなります。オンコールの回数が多く、緊急手術の頻度も多いと手術室看護師は、休んだ気になれないことがあります。

また、医療施設によっては、手術室看護師は他部門の業務の手伝いに派遣されることがあります。多くは、外来で行われる内視鏡検査などの介助になります。日々行っている手術業務の他に他部門で不慣れな介助を行うことは、手術室看護師のストレスになってしまうことがあります。

まとめ

手術室看護師の性格はいかがでしたでしょうか。性格は、個人が持つ気質をもとに後天的な影響を受けて構築されます。

一般的に手術室看護師の性格は、テキパキしている、気が利く、怖いなどと言われています。

これらの手術室看護師の性格は、手術室看護師になってから構築されます。

手術室への転職を考えている方が居ましたら一度、転職サイトに相談をしてみてください。

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