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手術室看護師のストレスの要因とその解決策

ストレスとは、生活上のプレッシャーを感じた時の感覚と言われています。

ストレスというと精神的なものを思い浮かべる方が多いと思います。しかし、実際には、寒さや暑さなど生体的なストレスも含まれています。

医療施設には様々な部署があります。なかでも手術室は、環境や業務内容などの面でみると他の部署に比べて特異的な部署になります。

手術室看護師は、特異的な環境の中で日々の業務を行います。特異的な環境の中で勤務をする手術室看護師は、どのようなストレスを抱えているのでしょうか。

手術室看護師のストレスとその解決策をご紹介します。

手術室は特異的な環境

手術室は、医療施設のなかのどのあたりにあるのでしょうか。

一般的に手術室は、地下1階もしくは2階に設けられています。しかし、手術室の場所は、医療施設の敷地面積や診療科の数によって異なるので、地下1階や2階ではないこともあります。

手術室の特徴は、「冷え」と「閉鎖的空間」、「多くの機材」、「麻酔」、「感染リスク」などが挙げられます

手術室の設定温度は低い

手術室は、雑菌の繁殖を抑える目的から設定温度が低くなっています。手術室は冷えますので手術室看護師の中には、防寒具を着用し業務をする方もいます。

手術室の室温設定は、大きく分けて2か所で調節できます。一つは、手術室全体の温度を調節するもの。もう一つは、手術を行う孤立した部屋です(小部屋)。

術中、手術室の設定温度を「もっと下げてほしいと」いう医師もいます。医師の中には、思考を鮮明にするために「寒さ」を希望する方もいます。また、手術で用いる無影灯は、熱を発します。無影灯の近くで執刀する医師は、暑くなりやすく汗をかく方もいます。

「寒さ」を希望する医師が多い医療施設では、手術室の設定温度よりさらに室温が低い小部屋での業務が多くなります。

極度な「寒さ」の中での業務は、手術室看護師にとってストレスを生じさせることもあります

外回りの手術室看護師は、防寒具を着用することで極度な「寒さ」を軽減できます。しかし、直接介助の手術室看護師は、術中に手を下すことはできません。そのため、直接介助の手術室看護師は、執刀開始前から防寒対策を心がける必要があります。

手術室は閉鎖的空間

手術室は閉鎖的空間です。手術室看護師の方の中には、出勤し退勤するまで手術室で過ごす方が多くいます。勿論、お昼休憩や術前訪問などで手術室を離れる方もいます。

手術は各々の小部屋で行われます。手術時間の長い術式を担当する直接介助と外回りを担当する手術室看護師は、長時間のあいだ小部屋から出ることができません(お昼休憩や機材の出入りはあります)。

閉鎖的な空間での長時間業務は、手術室看護師のストレスの要因になります

手術室では麻酔を取り扱う

手術を行うには、局所麻酔や腰椎麻酔、全身麻酔を施して行います。麻酔についての詳しい知識は、手術室看護師になった時に初めて学ぶ方が多いと思います。手術室看護師の中には、「麻酔器から漏れるの余剰ガス」について心配する方もいます。

「余剰ガス」は、麻酔器が中央配管にパイピングされ、開栓をきちんと行えば、手術室看護師の身体には問題がありません。しかし、妊婦や妊娠を希望する手術室看護師は、「余剰ガス」についてストレスを感じるかたもいます

「麻酔器から漏れる余剰ガス」がストレスになる手術室看護師は、部署の異動を依頼する方もいます。

手術室は感染リスクが高い

手術室は感染症の患者からの感染リスクが高い部署です。手術室看護師は感染しないよう注意を払って業務をこなしていますが、「ひやり」とする場面に会うこともあります。

医療施設によっては、ある特定の感染症を保有する患者が集中するところもあります。そのような医療施設の手術室看護師は、ほかの医療施設の手術室看護師に比べて「ひやり」とする頻度が多いです。

「ひやり」とする頻度が多い医療施設の手術室看護師は、ストレスを感じていることがあります

手術室看護師の「ひやり」は、同じ医療施設で働く他の手術室看護師も経験していることが多いです。手術室看護師の「ひやり」をカンファレンスなどの場で共有し、「ひやり」の対策ができる医療施設は素晴らしいです

直接介助のストレス

直接介助の業務は主に術中、清潔区域で器械出しをします。その他にも、手術の前日には、術式に合わせて器械の準備や点検、滅菌等を行います。

直接介助のストレスの要因は、「医師」や「術式」、「自分の年齢」などが挙げられます。

術中に感情を露にする医師

手術は、失敗が許されません。そのため、手術を執刀する医師は、術前から神経を張りつめています。手術室看護師の方で「あの医師は、手術をしてない時は温厚でいい人なのに・・・・」という医師に出会った人もいると思います。

手術を執刀する全ての医師が、術前から神経を張りつめています。ただ、その張りつめた状況を表に出すか出さないかは、医師の器量です。

直接介助を担当する手術室看護師は、感情を露わにした医師と接する時間が長いためストレスを感じることになります

手術室看護師の中には、「感情を露わにする医師」に対しうまく対応をする方もいます。

「感情を露わにする医師」を変えることはできません。

「感情を露わにする医師」にストレスを感じる時は、「感情を露わにする医師」に対しうまく対応をする手術室看護師に、その方法を聞いてみるのも一つの手段です

担当する術式の手順や医師の好みがわからない

「担当する術式の手順や医師の好みがわからない」ことについては、手術室看護師の方の多くが経験していると思います。この事態が起きる要因は、「医師の交代です」。

医師の交代があっても「基本的な手術の手技」は変わりません。しかし、「医師の好む器械」や「些細な手技の変更」は、よくある出来事です。また、整形外科のように同じ術式でも使用する工具のメーカーが異なることで組み立ての手順が異なります。

医師の交代が頻繁な医療施設では、「担当する術式の手順や医師の好みがわからない」ことがストレスになりやすいです

医師の交代をなくすことはできません。

新しい医師が入職した時、その医師が執刀をする前に医師とともに術式や器械の変更がないかを確認できる医療施設は、素晴らしいです

また、その内容をカンファレンスなどで手術室看護師間で共有できる医療施設は、さらに素晴らしいです

そのような医療施設は、医師の交代で生じる「担当する術式の手順や医師の好みがわからない」がとても少ないです。

手術室看護師の年齢

手術室看護師の方でご存知の方も多いと思いますが、脳外科や眼科、神経や血管縫合などで使用する針や糸は、極々細く小さいものもあります。この様な針や糸は、一度見失ったら探すのが大変です。

年齢が若いうちは、細い糸や針の取り扱いに不自由を感じることは少ないと思います。しかし、加齢に伴い、時に細い糸や針の取り扱いに不自由を感じるようなります。

小さな糸や針を使用する頻度が多い医療施設では、手術室看護師の加齢によるストレスが生じやすくなります

加齢に伴う視力の低下は、どの手術室看護師も経験をします。手術室看護師の中には、細い糸や針を使用する術式で眼鏡を利用する方もいます。また、細い糸や針を使用する術式の直接介助の業務が難しいと判断する手術室看護師は、外回りの手術室看護師と業務を交代する方もいます。

外回り看護師のストレス

手術の外回りを担当する手術室看護師の業務は、手術が円滑に進むように援助を行う事です。そのため、業務内容は多岐に及びます。

手術室看護師が外回りを担当する時のストレスの要因は、「他部署との連絡」や「直接介助」などです。

他部署との連絡

外回りを担当する手術室看護師が他部署に連絡をとる機会は、多くあります。例えば、申し送りや術中のレントゲン撮影、迅速な挿入病理診断の依頼などです。

どの部署も日々の業務に追われています。その中で、病棟看護師やレントゲン技師などは、術後の申し送りや術中のレントゲン撮影の連絡を受けると業務を中断し手術室に向かいます。病棟看護師やレントゲン技師が手術室に到着と同時に申し送りやレントゲン撮影が出来れば良いのですが、必ずしもできるとは限りません。この待ち時間を「無駄な時間」と思い感情を表に出す職員もいます。

外回りを担当する手術室看護師は、部署が違う職員と接する機会が多くあります。手術室で待たされることを「無駄な時間」と思い感情を表に出す職員が多い医療施設は、外回りの手術室看護師のストレスを生じさせやすくなります

申し送りや術中のレントゲン撮影など他部署への連絡は、手術室看護師の「経験」や「勘」で行われていることが多くあります。そのため、手術室で待たされることを「無駄な時間」と思い感情を表に出す職員が多い医療施設は、他部署への連絡が手術室看護師の「経験」や「勘」で行われていることが多くあります。

他部署への連絡を術式のマニュアルに追記している医療施設は、他部署への連絡が早すぎたり遅すぎたりすることが少ない傾向にあります

直接介助の手術室看護師

手術室看護師間の関係は、複雑です。一言で言い表すのはとても難しいです。手術室看護師同士、「馬が合わない」とか「相性が悪い」と感じているのではないでしょうか。

手術室看護師間の相性とは別に、外回りの手術室看護師が直接介助の手術室看護師にストレスを感じることがあります。その要因は、直接介助の「準備不足」です。

手術中に使用する消耗品等の物品は、事前に直接介助の手術室看護師が準備をします。手術の進行に応じて外回りの手術室看護師に補充をしてもらいます。

直接介助の手術室看護師が行う準備の目的は、外回り看護師が小部屋からの出入りを最小限にするためです。直接介助の手術室看護師の準備が十分でないと、外回りの手術室看護師は術中に物品を集めるために小部屋を出なければならなくなります。

「術前にきちんと物品を準備できない直接介助の手術室看護師」とパートナーを組むことで外回りの手術室看護師は、ストレスが生じやすくなります

「術前にきちんと物品を準備できない直接介助の手術室看護師」が多い医療施設は、術式のマニュアルがない場合が多いです。術式のマニュアルがないことで、術前準備をうる覚えで行い「術前にきちんと物品を準備できない」状況になります

オンコールのストレス

オンコールは、いつ救急外来から連絡が来るかわかりません。手術室看護師はオンコールの時、いつ来るか分からない電話を自宅で待たなければなりません。

手術室看護師の中には連絡が来ていないか固定電話や携帯電話の着信を何度も確認する方もいると思います。

オンコールでのストレスの要因は「電話」「他部署からの非難」などです。

オンコールの電話

手術室看護師がオンコールで一番困るのが入浴だと思います。手術室看護師が入浴中に電話が入っても、着信音に気が付かないことがあります。

医療施設から連絡がないかこまめにチェックする手術室看護師もいます。

オンコールをストレスと感じている手術室看護師の方は、一度、オンコールの連絡方法を確認してみてください。オンコールでのトラブルは、「連絡が1度だけ」に原因があることがあります。つまり、たまたま席を外していたときに電話が鳴るのです。

「たまたま席を外していた」ことを理解している医療施設は、オンコールの連絡をいくつかの方法で行うようにしています。例えば、第一コールを「自宅」、第二コールを「オンコール用の携帯(医療施設からの借用)」、第三コールを手術室看護師の携帯といったものです。

他部署からの非難

手術室看護師の方でオンコールの時、すぐに連絡がつかなくて他部署から非難を受けたことはありませんか?例えば、「あなたが電話に出ないから他の手術室看護師に連絡した」や「入浴などで電話から離れるなら、そのことを先に連絡してください」などです。

前述した他部署の非難は、手術室看護師を責めているとは限りません。ただ、「緊急を要している」ため、相手も口調がきつくなってしまいます。

あなたが「他部署から非難」されたと受け取ってしまうような内容を言われると、手術室看護師はストレスと受け取ってしまいがちです

相手の口調がきつくなるときは、一度、オンコールの方法を確認してみてください。前述した「オンコールの電話」のトラブルと同様です。「一度で連絡がつかない」ことが頻繁に起きることで、電話連絡をする看護師は「また連絡がつかない」と思い口調がきつくなることがあります

まとめ

手術室看護師のストレスの要因をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。

ストレスとは、生活上のプレッシャーを感じた時の感覚と言われています。

手術室看護師は特異的な環境で業務を行います。手術室の特徴である「冷え」や「閉鎖的な空間」、「麻酔」、「感染リスク」は、手術室看護師のストレスの要因になります。

直接介助のストレスの要因は、「医師」「術式」「外回りの手術室看護師」「自分の年齢」などが挙げられます。

手術室看護師が外回りを担当する時のストレスの要因は、「他部署との連絡」や「直接介助」、などです。

オンコールでのストレスの要因は「電話」「他部署からの非難」などです。

手術室看護師の方で、今の職場にストレスを感じていて転職を考えているようでしたら、一度、転職サイトに相談をしてみてください。

今、あなたが感じているストレス要因が、転職先にないとは限りません。

転職サイトは、あなたのストレスを理解し、調べてくれます。是非、相談してみてください。

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株式会社ドリームウェイ手術室看護師の求人と転職について、もっと詳しく!! 編集部

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