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手術室看護師の仕事は手術前の情報収集が決めて。〜消化器外科手術編

手術室では様々な疾患の手術がなされています。しかし、誰しもが様々な術式を記憶しておくことはできません。また、記憶をたどっての術前準備は、円滑に手術を進行できないことだけでなく、患者の安全確保を怠ることになります。

そのため、手術手順は大よそマニュアル化され、誰もが同じ様に準備できるようになっています。マニュアルには、手術で使用する針や糸などの消耗品、器械、薬剤をはじめとし、患者がとる体位、標本部位などが記載されています。術前訪問での患者情報をマニュアルに追加し術前の準備がなされます。

大腸疾患を担当の手術室看護師の一日。

大腸疾患を担当する看護師の一日をご紹介します。まず、大腸疾患の手術で用いられる体位は大きく分けて2通りになります。仰臥位もしくは載石位です。体位の違いは手術の部位によって異なります。載石位は切除する部位が骨盤に近い、もしくは、骨盤内である時、吻合などで肛門からのアプローチがある時になります。

術中の体位は、医師が手術室に提出する申込み用紙(電子カルテだとオーダー項目)に書かれている術式やコメントよって分かります。しかし、時には術中に体位変換を求められることもあります。今回は、仰臥位での手術予定のスケジュールを記載します。

まず、術前訪問をしている病院は手術の前日から業務がはじまります。

前日

15:00~17:00 外回り :前日入院されている患者のもとに術前訪問。
             明日の準備。
        直接介助:物品の準備。

当日

8:20 ミーティング
外回り :ベッドや輸液などの準備。
         直接介助:器械を開ける。
9:30 入室   外回り :病棟からの申し送り。
             麻酔科医師と確認。
         直接介助:麻酔導入の準備。
    硬膜外麻酔介助
    全身麻酔介助
    導尿などの処置
    体位固定
10:20 執刀開始
         外回り :医師、直接介助が動きやすいように器械を配置
              器械、ガーゼのカウント。
              適宜、患者の状況把握。
         直接介助:医師が必要な器械を手渡す。
              手術の進行を外回りに伝える。
              器械、ガーゼのカウント。
     標本  
         直接介助:標本を外回りに渡す
         外回り :病理に連絡。
              出血量の確認。
              適宜、患者の状況把握。
     病理
     閉腹
         外回り :器械、ガーゼのカウント。
              抜管準備。
         直接介助:器械、ガーゼのカウント。
     抜管
         外回り :抜管介助。
              覚醒の確認。
         直接介助:片付け
13:00 退室(リカバリー室に移動)  
         外回り :患者の観察
14:00 病棟
         外回り :病棟もしくはICUに申し送り。
15:00 翌日の準備
17:00 帰宅

開腹手術は外回りと直接介助の看護師がペアになり行います。今回は、1日に1件の手術経過を記載しました。また、一番スタンダードな手術経過になります。手術の件数が多いときは、午前と午後に手術を担当することになります。

手術室 看護師の仕事内容を介助別に見るとどうなるの?

外回り看護師の仕事

今回は一番スタンダードな仰臥位の開腹手術を記載しました。常にマニュアル通りに進行するのであればよいのですが、そうとは限りません。また、切除部位によっては、術中に体位の変更が要求されることがあります。

そのため、術前訪問での情報収集で体位変換の予測がされるときは事前に体位固定に必要な道具をそばに置いておきます。術中は、手術の執刀医師、直接介助の看護師の他に、麻酔科医師の診療補助も求められます。

さらに、進行状況に応じ病理科や薬剤科などにも連絡を取らなければなりません。術後は、患者の移動と病棟への申し送りを行います。それが終わると、翌日の準備を行います。

直接介助の仕事

直接介助の看護師は、外回り看護師から得た情報から器械の追加をします。何故かというと、前述したように外回りの業務は多岐にわたります。その中で、術式が変更になると、吻合などで使用する器械も変更になります。

変更になった器械や物品を取りに外回りの看護師が現場を離れることは手術に集中している医師の業務を妨げることになります。

そのため、術式が変更になることが予測されるときは、それに使用する器械をあらかじめ準備しておきます。手術が終了すると使用した機器の片づけを行います。

外回りや直接介助の看護師のマニュアルに追加が必要になるとき。

既往歴のある患者

幼少時の虫垂炎やほかの疾患での開腹歴、帝王切開など既往歴があると物品に追加が必要になることが多いです。まず、開腹をすることで腹腔内に癒着がおきます。切除したい臓器の周辺に癒着があると標本を切除できません。

そのため、臓器同士を剥がす作業が必要になります。癒着剥離を行うことで出血が増えたり、臓器をはさむ器械が不足する恐れがあります。さらに、手術時間も長くなる恐れがあります。

皮膚の弱い患者

開腹手術では術後に廃液のためにドレーンが留置されます。また、尿ドレーンや硬膜外麻酔など様々な管が付きます。全身麻酔では人口呼吸器で呼吸を管理します。それらの管は「抜けては困る」管ですので抜けないように固定をします。その際に用いるテープは粘着力の強いものになります。

そのため、皮膚の弱い人は、皮膚がかぶれたり剥離してしまうことがあります。そのようなトラブルはできるだけ回避したいので、接着面を小さくしたり、管の種類によっては粘着の弱いテープに変更したりします。

まとめ

手術室看護師の仕事内容はいかがでしたか?何事もなく、マニュアル通りに手術が進行すれば術前訪問は必要ないと思います。

しかし、実際は、そうとは限りません。手術部位によっては、術式が変更になることもあります。既往歴がある患者は想定外の出血が予測されることもあります。

また、事前に知っていれば回避できるリスクもあります。手術室看護師にとって術前訪問やカルテからの情報収集は、リスク回避の対策を立てるのに必要不可欠なのです。

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執筆者情報

株式会社ドリームウェイ手術室看護師の求人と転職について、もっと詳しく!! 編集部

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