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手術室看護師になるにはどうするの？
看護師の方で手術室に興味があり、手術室看護師になりたいと考えている方はいませんか？
手術室看護師になりたいと思ってもどうしたらなれるのか分からない方はいませんか？
手術室看護師になる方法についてご紹介します。
目次 [目次を隠す]
手術室看護師になるには資格が必要？
手術室看護師になるには学校や講習会などの教育を受ける必要はありません。
看護師のあなたが、手術室看護師になりたいと希望し行動すれば手術室看護師になれます。
看護師のこれまでの背景や経験によって、手術室看護師に優遇される方もいます。それを知るために、現在のあなたの状況を教えてください。
あなたの状況
現在、あなたは、病棟や外来など医療施設で看護師として勤務をしていますか？
あなたは、どこの部署で勤務をしていますか？
あなたが勤務をしている医療施設に手術室はありますか？
現在、手術室がある医療施設で勤務をしている方は、勤務している医療施設の手術室へ異動する方法があります。
手術室看護師を希望する方の中には、手術室がない、介護施設やクリニックで勤務をしている方もいると思います。その様な方たちは、手術室看護師になるには手術室を有する医療施設を探さなければなりません。
現在、看護師として勤務をしている方ばかりではありません。
看護師の養成所に通う学生もいます。看護師の養成所に通う学生は、看護師免許を取得後に勤務する医療施設へ手術室看護師として勤務したいことを伝えなければなりません。
手術室看護師になるには、どんな看護師が手術室で必要とされているかを知るべき
手術室に必要な看護師の人数は、医療施設全体の看護師の人数に比べて極めて少ないです。そのため、医療施設によっては、手術室への勤務希望の看護師のなかから手術室に必要な人材を選ぶようになります。
どのような看護師が手術室では、必要と思われているのでしょうか。
実は、手術室で必要とされている人材は、医療施設によって違います。
必要とされる人材
手術室で必要とされている人材は、医療施設によって違ってきます。例えば、帝王切開の多い医療施設です。
医療施設によって、帝王切開で生まれた新生児の処置や管理を手術室看護師が行うところと、助産師や小児科医師が担当するところなど様々です。仮に、新生児の処置や管理を手術室看護師が行っていたとします。すると、帝王切開の多い医療施設では、産科の勤務経験のある看護師を希望します。産科病棟での勤務経験から新生児の状態を熟知していると考えるためです。
小児科の手術が多い医療施設では、小児科の勤務経験のある看護師を希望します。呼吸数や心拍数など小児と成人では大きく違います。小児と成人の違いは、生理学的なものだけではありません。例えば、廃液ドレーンの固定です。小児は、ドレーン類を無意識に抜いてしまうことがあります。そのため、小児ではドレーンの固定を工夫しなければなりません。この小児の行動を知っているのが小児科に勤務経験のある看護師です。
産科や小児科の他にも、循環器外科やICU、CCUの勤務経験のある看護師が手術室で必要とされる人材です。理由は、術前や術後の様子を知っているからです。
循環器外科やICU、CCUの勤務経験のある看護師は、腰椎麻酔や局所麻酔など麻酔科が担当しない術式や術後のリカバリールームでの患者の急変などに対応できると考えられているためです。また、ICU、CCUのように術後の患者の状態を知っている看護師は、手術室看護師になるための育成を最短で行えると考えられているためです。
手術室看護師になるには知っておきたい落とし穴
自分から希望をして手術室看護師になったのに、手術室看護師を辞めてしまう方もいます。それはなぜなのでしょうか。
手術室看護師を辞めてしまう理由の多くが、理想と現実のギャップです。理想と現実の違いは、業務だけではありません。勤務形態など生活リズムも含まれます。
手術室には看護がない？
手術室看護師を希望し配属になった看護師が一番に感じる違和感の一つは、「手術室に看護がない」です。それはなぜなのでしょうか。その原因は、看護師養成所のカリキュラムにあります。
看護師養成所のカリキュラムに組み込まれている臨床実習は、病棟や幼稚園、高齢者施設などで行われます。特に、病棟実習で学生が担当する患者は、ある程度、生活が自立していたり意思疎通が十分取れていたりします。そのため、患者とのコミュニケーションが十分取れる中で「看護を展開する」と思いがちになります。
手術を受ける患者は、手術中は麻酔で意識がないこともあります。また、患者は長い入院生活を送っていても手術室看護師がかかわるのは、ほんのひと時であることが大半です。そのため、麻酔によって意思の疎通が取れないことや、患者とのかかわりがひと時であることなどから「手術室に看護がない」と思ってしまうことがあります。
平日の休みが極端に少ない
手術は、平日の日勤帯の時間に行われます。そのため、手術室看護師の勤務は、月曜日から金曜日（医療施設によっては、月曜日から土曜日）に集中しています。病棟看護師の方のように夜勤を経験された方は、連続した日勤業務に疲れを感じる方もいます。
これまで、平日の休みに用事を済ませていた看護師は、平日の休みの取りずらさにストレスを感じる方もいます。
手術室看護師になるには、なった後で苦労しないための教育プログラムとマニュアルが大事
手術室看護師を養成する教育プログラムは、医療施設によって様々です。大きく違うのは、医療施設全体の教育プログラムの充実度とマニュアルの充実度になります。
医療施設全体の教育プログラムとは
医療施設全体の教育プログラムとは、看護師養成所を出たばかりの学生や転職してきた看護師の教育プログラムです。
教育プログラムというと看護師一年目の方を想像する方もいます。しかし、最近では、「手技の確認」「看護理念の確認」などという目的から、転職してきた看護師に看護師としての勤務経験があっても教育プログラムの受講を実施しているところもあります。
教育プログラムが充実している医療施設は、どの部署も「その部署の知識を持たない新人を育てる」という意識が定着しています。そのため、「その部署の知識を持たない新人」の業務の「わからない」を理解し、指導する傾向にあります。
手術室看護師のマニュアル
マニュアルは、初心者に対して示し教えるための文書です。初心者に対して業務内容などを説明するとき、古い情報を提供することは適切でしょうか？
もし、あなたが初心者で業務の研修を受けるとき「このマニュアルは、ちょっと古いの。今は、〇〇に変更しているから」と口頭で言われただけで理解できますか？
できる方がいたら素晴らしいです。
手術室看護師を希望する方の多くは、手術に関する知識を一から学びます。手術室看護師を希望する方が自分で勉強することはとても大切です。しかし、手術室全体で統一した業務をこなすには、マニュアルが充実していなければなりません。
手術室看護師の各々が、マニュアルと異なる行動をとることで医療事故が発生しやすくなります。
まとめ
「手術室看護師になるには」をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
手術室看護師は、誰でもなれます。ただ、手術室に必要な看護師の人数は、医療施設全体の看護師の人数に比べて極めて少ないです。そのため、手術室は、手術室看護師を希望する看護師の中から、その手術室に必要な人材を選びます。
手術室で求められる看護師は、医療施設によって異なります。帝王切開で生まれた新生児の管理を手術室看護師が担っている医療施設では、産科の勤務経験のある看護師が優遇されます。
小児の手術を行っている医療施設は、小児の生理学や行動パターンを知っている小児科の勤務経験のある看護師が求められます。
ICUやCCU、循環器外科に勤務経験のある看護師は、患者の術前や述後の状態を知っていることから、手術室への配置を優遇されます。
看護師の教育プログラムは、医療施設によって内容が異なります。最近は、教育プログラムの受講者は、看護師養成所を卒業した新人看護師だけでなく、転職などで就職した看護師も対象とするところも増えました。
教育プログラムが充実した医療施設は、どの部署も「その部署の知識を持たない新人を育てる」という意識が定着しています。
手術室看護師のマニュアルも医療施設によって充実度が違います。マニュアルの更新を適宜行っている医療施設は、リスクマネジメントも充実している傾向になります。
あなたが、手術室看護師を希望し転職しようと考えているようでしたら、一度、転職サイトに相談してみてください。
手術室の職場環境は外からではわかりません。時には、手術室看護師の理想と現実のギャップが生じてしまうことがあります。
転職サイトは、あなたのこれまでの経験を活かせる手術室であるのか、また、あなたに必要な教育プログラムが医療施設に備わっているのか調べてくれます。是非、一度、相談をしてみてください。
執筆者情報
手術室看護師の求人と転職について、もっと詳しく！！ 編集部
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