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手術室看護師の仕事内容は手術を担当する外回りと直接介助の看護業務だけではない。~リーダー業務編
施設の規模や設備によって手術室の小部屋の数は異なります。例えば、クリニックや医院のように手術用のベッドが1~2の施設もあれば、大学病院のように20ベッド以上を有する施設もあります。
また、同じ疾病の手術であったとしても施設環境によって行える手術の難度も違います。そのため、同じ術式であっても手術の所有時間も異なってきます。その他にも、在籍する看護師やコメディカルの人数も違います。
そして、各々の職種が担う業務も少しずつ違ってきます。病棟ではリーダー業務が廃止される中で、手術室ではリーダを配置していることが多くあります。手術室でのリーダ業務は当日の手術スケジュールのマネジメントになります。
手術室のベッドが1~2つのクリニックや医院ではリーダーがいないこともありますが、だいたい小規模から中規模程度の施設では一般的に看護師のリーダーが1名います。
また、大規模の施設ではリーダーが2名になることもあります。施設環境が異なるので、必ずしも看護師が担うリーダー業務がどの施設も同じとは限りません。今回は、なぜ、病棟では廃止傾向になるリーダーが手術室では必要なのかをお伝えするために一般的な施設でのリーダー業務を紹介します。
目次 [目次を隠す]
リーダー業務を担当する手術室看護師の一日
手術室では、一日に何件もの手術が行われます。曜日によって手術室を利用する診療科が決まっているので、一週間に行える手術の件数はだいたい決まっています。
そのため、曜日によっては忙しさに多少の差がありますが、予定されている手術の件数だけであれば慌ただしくなることはありません。
当日
8:20 ミーティング
手術の担当者確認
患者のリスク評価・報告 など
9:30 入室
外回りの手伝い
オンコール手術の連絡対応
11:00 昼食の交代(休憩を取れない看護師と一時的に交代する)
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14:00 昼食
15:00 翌日の手術
担当者を決める
手術室の部屋を決める
物品がそろっているか確認 など
16:00 自分が担当する手術の準備
術前訪問
物品補充 など
今回は、リーダーの行動を記述しました。お気づきの方もいると思いますが、何をしているのかよくわからないと思います。リーダー業務の一つは入退室を円滑に行えるようにマネージメントをすることです。そのため、すべての手術の進行状況を把握しながら入退室の連絡、手続きを行うのです。
外回りや直接介助の業務とリーダー業務は何が違うの?
リーダー看護師の業務
外回りと直接介助の看護師は手術が円滑に行えるように介助するのが業務です。入室時間が決まっているのはだいたい、午前と午後の最初の手術になります。
しかし、午後の手術は緊急手術が入ると入室がずれてしまうことがありますので時間は確定ではありません。その後は、前の手術が終わり次第の入室になります。リーダー業務の一つは入退室を円滑に行えるようにマネージメントをすることです。
リーダー看護師の技量を問われるとき。
緊急手術の患者
事前に予定されている手術は、前日までに外回りと直接介助の看護師は決まっています。しかし、緊急手術は突然、依頼されます。そのため、リーダーはまず、どの看護師に手術を担当させるかきめます。
また、緊急手術に備えて一部屋を空けるようにしている施設もありますが、必ずしも空いているとは限りません。そのため、緊急手術をどの部屋で行えるか検討し決めます。
次に麻酔科医師、診療科医師に入室可能な時間をしらせます。予定されている手術の入室が遅れる時はその旨を病棟や外来などに連絡をします。手術を担当する看護師がほかの業務で器械を準備できないときはリーダーが器械を準備することもあります。
また、事前に輸血等のオーダーがなされたときは、輸血科や検査科などといった部門に連絡を取り輸血の準備をします。
術中・術後の急変
術中は予想もしないことが時に起こります。たとえば、出血です。急な出血で輸血を必要とするとき、手術を担当する外回り看護師がオーダーすることが出来たとしても、それを受け取りに行くことが出来ないことがあります。外回り看護師が担えない業務をリーダーが補助することもあります。
また、術後、リカバリー室で呼吸が止まってしまったり、血圧が低下してしまう患者もいます。最悪の場合、再挿管や再手術になることもあります。麻酔科医師や診療科医師に連絡をとり、外回り看護師が担えない業務を補助します。
また、再度、小部屋を使用する必要がある時は、利用できる部屋を決めます。
手術を受ける患者の家族
リーダーは手術室の窓口に在籍していることが多くあります。そのため、時に手術を受ける患者の家族からの問い合わせを受けることがあります。
問い合わせの方法は、病棟や外来看護師を経由することが多いのですが、中には、直接窓口に訪れる方もいます。家族の不安や心配は、手術の難度で変わることはありません。どんな手術でも心配なものは心配なのです。そのため、家族の問い合わせに対応することもリーダーの業務になります。
まとめ
リーダー業務の一日はいかがでしたでしょうか。リーダー業務が多岐に渡るのが分かりましたでしょうか。リーダー業務は手術室のマネージメントです。そのため、リーダーには手術の進行を予測できるだけの経験が求められます。
また、時には手術を受ける患者の家族の窓口となり、対応を求められることもあります。


執筆者情報
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