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手術室看護師の仕事は羞恥心に気を配ることも大事 ~泌尿器科手術編

泌尿器科の手術は主に腎臓、膀胱、前立腺などになります。麻酔は全身麻酔か腰椎麻酔になります。全身麻酔は臓器の摘出が多いのですが、腰椎麻酔は生検や病変部の部分切除などで用いることが多くあります。

今回は、泌尿器科の経尿道的膀胱鏡手術を担当する看護師の一日を紹介します。

泌尿器科の手術を担当する手術室看護師の一日

泌尿器科の手術が全身麻酔で行われるとき、直接介助と外回り看護師がペアになります。腰椎麻酔では直接介助の看護師がつかず、外回り看護師が一人になることが多いです。

腰椎麻酔による生検や手術を受ける患者の入院日は、手術室の入室時間によって異なります。午前中の入室予定の患者は前日入院が多く、午後の入室予定だと当日入院のことがあります。

今回は、腰椎麻酔で経尿道的膀胱鏡手術を担当する外回り看護師が一人の一日を紹介します。

まず、術前訪問をしている病院は手術の前日から業務がはじまります。

前日

15:00~17:00 外回り :前日入院されている患者のもとに術前訪問。
             明日の準備。
               使用予定の資材の確認
               モニターの確認 

当日

8:20 ミーティング
         外回り :ベッドや輸液などの準備。
              生検や手術で用いる器械の準備
              灌流液の保温
9:30 入室   外回り :病棟からの申し送り
             麻酔科医師と確認
    腰椎麻酔介助
    体位固定
    消毒
10:00 開始
         外回り :医師、直接介助が動きやすいように器械を配置
              灌流液の準備
              器械、ガーゼのカウント
              必要に応じて直接介助を行う(医師に内視鏡の器械渡す)
              適宜、患者の状況把握
              適宜、標本を保存液に入れる
    終了
         外回り :器械、ガーゼのカウント
   体位変換 (載石位から仰臥位へ)
         外回り :血圧測定
              患者の状態把握      
11:00 退室(リカバリー室に移動)  
         外回り :患者の観察    
11:30 病棟
         外回り :病棟もしくはICUに申し送り。
              片付け
              器械の数を確認
15:00 翌日の準備
17:00 帰宅

泌尿器科の一日はいかがでしたでしょうか。お気づきの方もいるかとおもいますが、載石位から仰臥位に体位変換をする際は血圧が下がります。そのため、血圧を何度か測り、血圧の低下が一過性のものかを判断します。

また、経尿道的膀胱鏡手術は低ナトリウム血症などの電解質異常になりやすいため、こまめに患者の変化を観察します。さらに、必要に応じて外回り看護師は直接介助(器械を医師に渡す)を行います

手術室 看護師の仕事内容を介助別に見るとどうなるの?

外回り看護師の業務

泌尿器科の手術は全身麻酔か腰椎麻酔で行われます。全身麻酔での外回り看護師の業務は、外科手術に似ています。どの辺りかと言うと標本があることや骨盤内の手術では載石位になること、鏡視下の手術で気腹をすること(気腹部位は違う)、もちろん、廃液ドレーンを挿入することなどです。

また、腰椎麻酔の手術や検査も他の診療科の介助とほぼ同じです。例えば、術前に体位固定の指示器の準備をすることや術中のモニタリングを行うこと、環境を整えること、載石位での血圧の変動に関する注意点も同じです。しかし、泌尿器科で用いる灌流液は低ナトリウム血症など電解質異常を生じやすいので患者の観察が重要になります

そして泌尿器科は、羞恥心が高い部位を取り扱ます。そのため、環境への配慮が必要になります。そして、時には外回り看護師は直接介助の役割も担います。終了すると病棟やICUへの申し送りを行います。直接介助看護師がいないときは、器械を片付けます。

直接介助の看護師の業務

泌尿器科の手術で直接介助がつくときは全身麻酔科の手術が多いです。もちろん、腰椎麻酔の手術でも直接介助の看護師がつくことはあります。直接介助の看護師の業務は主に外科手術の準備に準じています。

他の外科手術に準じているといっても手術に用いる器械は異なります。直接介助の看護師は手術に用いる鉗子等の器械を間違えないように気を付けます。手術が終了すると器具を片付けます。

患者が特化したらどうなるの?

泌尿器科の患者

若い女性が婦人科受診を渋る理由はご存じですか?理由はいくつかありますが、代表的なのは、内診を受けるときの体位と男性医師と言われています。

さて、前立腺や膀胱の検査や手術を受ける患者はどうなのでしょうか。泌尿器科で載石位で検査や手術を受ける患者は年配の男性が多いです

そして、看護師は圧倒的に女性が多い職種です。自分の娘と同じ歳くらいであったり、より若い女性が担当になったらどう思うのでしょうか。施設によっては泌尿器科の検査や手術では、積極的に男性看護師を配置するところもあります。

しかし、必ずしもそうとは限りません。手術室看護師は患者の羞恥心にも気を配りながら手術の介助をしなければなりません

認知症の患者

認知症の程度は個人差が大きく様々です。泌尿器科の手術の一つ、経尿道的膀胱鏡手術があります。この手術は経尿道的膀胱鏡手術用の灌流液を流しながら行います。経尿道的膀胱鏡手術では術中のリスクに低ナトリウム血症など電解質異常があげられます。

この症状は一見、認知症のような言動をするのがサインの一つとなってます。しかし、もともと認知症の患者では見分けがつかないことがあります。手術室看護師は小さな変調に気がつけるよう患者を観察する必要があります

まとめ

泌尿器外科を担当する看護師の一日はいかがでしたでしょうか。泌尿器科の手術で用いる麻酔は全身麻酔と腰椎麻酔になります。どの麻酔方法であっても泌尿器科で行われる術式は外科手術に準ずるものが多くあります。そのため、術中の業務や観察ポイントは外科手術に似ています。

しかし、経尿道的膀胱鏡手術など灌流液を使用するとき、患者は低ナトリウム血症など電解質異常を引き起こしやすいため患者の変化に早く気が付けるようこまめに観察をする必要があります。

そして、どの診療科の手術に対しても言えることですが、手術室看護師は患者の羞恥心に気を配ることも必要です。特に、泌尿器科は羞恥心の高い部位を扱いますのでそのことを忘れないようにしなければなりません。

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株式会社ドリームウェイ手術室看護師の求人と転職について、もっと詳しく!! 編集部

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