手術室看護師の勉強会は何をするの？

当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています

手術室看護師の勉強会は何をするの？

医療の進歩とともに術式が増えています。術式が増えることによって手術で使用する器械の種類も増えています。

吻合等で使われる器械も日々、改良されています。手術で使用する器械は適正に使用されなければ手術部位のリークの原因になります。

そのため、手術室看護師はそれらの取り扱いを十分理解していなければなりません。手術室看護師はどのようにして器械の取り扱いを学ぶのでしょうか。

そして、手術室看護師に必要なのは器械の取り扱いだけではありません。手術室看護師は疾病の理解や解剖生理の知識も必要です。

手術室看護師の勉強会について少しご紹介します。今回、コッヘルやペアン等を「器械」、エンドクリップやGIA等を「ディスポ器械」と記述させていただきます。

手術で使用する器械やディスポ器械はいつ勉強するの？

手術で使用するコッヘルやペアン等、医療が進歩しても使用用途が変わらない器械もあります。

しかし、そればかりではありません。

例えば、整形外科で使用する器械がそうです。髄内釘や股関節の手術で使用される器械はメーカーによって組み立てが異なります。そして、これらの器械はリースなことが多いです。

リースの場合、手術の前日に器械が届くことが多く、手術室看護師は事前に組み立ての練習をすることができないこともあります。

器械の組み立てを練習

手術で使用される器械はとても高価です。整形外科で使用する複雑な器械は更に高いです。高価な器械は使用頻度が多くない限り購入できません。

理由はいくつかあります。ひとつは、購入金額分のもとをとれないから。その他は「すぐに器械が改良されるから」「メンテナンスが大変だから」などです。

前述しましたが、高価な器械はリースなことが多いです。リースの器械は前日に届けられることがしばしばあります。器械は滅菌しなければいけません。器械の届く時間が遅いと滅菌を優先にするため手術室看護師が練習することが出来ません。

そのような時は、ベテランの手術室看護師に教えてもらうことや、器械の取扱書を熟読することしかできません。

ディスポ器械の練習はどうするの？

ディスポ器械は手元に届いたときは、すでに滅菌されています。コストの関係上、パッケージを開けて練習をすることはできません。

多くの医療施設は使用済みのディスポ器械を洗浄して練習用としています。

医療施設内での勉強会

手術室ではメーカー主催の器械やディスポ器械の勉強会があります。

手術室看護師でご存知の方もいるかと思いますがディスポ器械によっては、ひと手間を必要とするものがあります。

術中にディスポ器械を使用しているとき、刃が出ない、開閉できない等のアクシデントがあります。このようなアクシデントを回避する手段を教えてくれるのがメーカーなのです。

器械やディスポ器械の勉強会は、メーカーと医療施設の「正しく使う」という意識の程度で開催の頻度は違います。

「正しく使う」ことをとても意識しているメーカーは定期的に勉強会の開催を医療施設に打診します。

「正しく使う」ことをとても意識している医療施設はメーカーに積極的に勉強会を依頼します。

手術室看護師に必要なのは解剖生理だけ？

手術室は手術をすることが主な業務です。そのため、手術室看護師は解剖生理の知識を求められます。

手術室看護師は解剖生理だけを熟知していればよいのでしょうか。

違います。確かに、患者が疾病を治療する過程で手術室看護師がかかわるのは、「手術」という限られた場面だけです。

しかし、手術室看護師に求められているのは、患者と疾病を一貫して理解することです。

疾病の理解

手術室看護師に「患者と疾病を一貫して理解すること」について勉強をする機会を設けるかは医療施設によって異なります。

疾病の理解は診療科医師に依頼するところが多いです。例えば、現在、肺がんはどのような治療を行っているかや慢性間質性肺炎の具体的な治療といった内容になります。

外部の講習会

手術室看護師の学ぶ機会は、内部の勉強会だけではありません。

手術室看護師を対象にした術後看護や麻酔看護、リスクマネジメントなどといった講習会です。

外部の講習会に出席するには「手術室看護師自身の有給休暇」を利用するか「医療施設の出張命令」を利用するかは医療施設によって異なります。

手術室看護師が外部の講習会に積極的に出席する医療施設は「出張命令」が多いです。そして、そのような医療施設は、講習会の内容を手術室内で共有できるよう報告会を行っているところが多いです。

手術室看護師の外部での講習会への参加が「有給休暇」なのか「出張命令」なのかによって「共に学ぶ」という意識が異なる傾向にあります。

まとめ

手術室看護師の勉強会はいかがでしたでしょうか。

医療は日々、進歩しています。これまで腸吻合は一針一針手縫いで行われていました。現在、腸吻合はディスポ器械などの吻合器を使用する頻度が増えました。

器械やディスポ器械はメーカーにより少しずつ違います。器械やディスポ器械は正しく使えなければ意味がありません。

メーカーが主催する勉強会の開催頻度は、医療施設によって異なります。

手術室ではメーカー主催の器械やディスポ器械の勉強会があります。

器械やディスポ器械を「正しく使う」ことをとても意識しているメーカーは定期的に勉強会の開催を医療施設に打診します。

器械やディスポ器械を「正しく使う」ことをとても意識している医療施設はメーカーに積極的に勉強会を依頼します。

手術室看護師は解剖生理の知識を求められます。しかし、求められるのは解剖生理だけではありません。患者と疾病を一貫して理解することが求められます。そのため、現在の治療について医師に勉強会を依頼することもあります。

しかし、どの医療施設も医師の勉強会を積極的に行っているとは限りません。

また、手術室看護師の勉強会は医療施設内だけではありません。外部の講習会に出席することもあります。

外部の講習会の出席が「有給休暇」なのか「出張命令」なのかによって手術室看護師間の「共に学ぶ」という意識は異なる傾向にあります。

もし、手術室看護師のスキルアップを目指して勉強会の多い医療施設に転職をしたいと考えていたら転職サイトに相談してください。

働こうと考えている医療施設が勉強会を積極的に行っているかは、外部からでは分かりません。

転職サイトは、希望する医療施設があなたの求めている環境であるかを調べてくれます。是非一度、相談してみて下さい。

---

---